側湾症と重心変化
下の2枚の写真は脊柱側弯症のAさんの
「重心変化」写真です。
左:調整前 上半身が大きく右横ズレ
右:調整8ヶ月目以降 上半身がほぼ真上に乗る
右に傾斜し続ける身体を、
常に支えていなければならず
常に慢性緊張、立っているだけでも
非常に疲れる状態でした。
常に右半身の強烈なコリ、自律神経系の様々な問題を
抱えていましたが、右写真の重心状態に変化し始めてからは
全体的に緩和されていきました。
この写真だけでは分かりづらいですが、
左:調整前、横から見ると下記イラスト様な姿勢。
前傾してくる上半身を「仮肋部」から反り返らせ、
何とか立っています。
Aさんの場合、歪みの影響で「こうしか立てない」
のですが、骨格本来の状態を知らない事や
姿勢の誤認識などで、わざわざこの様な
姿勢をしている方も少なくありません。
当然のことながら、側弯症と診断された方は
背骨の曲がりを気にされています。
また、そのことによる
慢性的な背部痛、腰痛などでご相談に訪れます。
当方で行う「骨格細分化調整」は医療行為ではなく、
側弯症を治療するものでもありません。
「より良く立てる身体作り」を目的に行う骨格調整です。
「より良く立つ」という事を考えた時、
欠かすことの出来ないのが「重力」です。
「重力」との関係が、どのような状態にあるのか、
調整による変化の有無を観察します。
骨格主導の重心 筋肉主導の重心
「骨格細分化調整」で考える「マス目の歪み」の
影響が大きい場合、冒頭の写真のような
「重心の変化」が見られます。(変化には個人差があります)
成長過程で、変形し、形作られた背骨の曲がりの
改善や、変化を目的にするものではなく
「重力との関わり方」の変化による
不必要な筋緊張の減少、それに伴う身体変化が期待されます。